仙台牛

黒毛和種(去勢)名誉賞 佐々木修一さん【JAみやぎ登米(米山)】

仙台市中央卸売市場で行われた食肉市場業務開始34周年記念枝肉共進会で名誉賞(チャンピオン)を受賞された生産者を紹介します。

佐々木修一さん
この道40年。ついに頂点をつかんだ。

牛飼い40年・情熱の証

仙台から車で1時間30分。周りには民家が立ち並び、風が気持ちよく通り抜ける場所に佐々木さんの牛舎はある。この道40年。頑固者のオヤジが夢を掛け続けた場所だ。受賞は嬉しかったか、との問いに破顔一笑「そうだね。」と応えた。40年で初めての名誉賞受賞。嬉しくないわけがない。
佐々木さんの牛舎では、現在76頭の肉牛を飼育している。黒々とした毛なみ、鋭い目つきの中に賢そうな色を含んでいる。牛舎の中は牛が何十頭もいるとは思えないほどの静けさを保っている。聞こえるのは飛び交う鳥の声と風の通り抜ける音くらいだ。どうして啼かないのかと尋ねると「満足しているからじゃないかな」という。地元産のササニシキ・ひとめぼれの稲わらを毎日与えている。美味しい空気と稲わら、そして水。宮城の豊かな自然、仙台牛が仙台牛たる由縁はここにある。
仙台牛の肥育に力を入れ始めたのは父親から譲り受けた40年前からだ。いずれはチャンピオン牛を育て上げたい、その一心で続けてきた。「特別なことはしていないよ。大事なのはよく見ることだね。目をかけ手をかけるだけ、やっただけ成果がでるから。」と真剣な顔で応えてくれた。
息子の康則さんに父親の印象を尋ねると「頑固者ですね」と即答した。学生時代はイヤでしょうがなかったこの仕事も、今では抵抗なく手伝っている。頑固な親父が黙々と守ってきた牛舎とその背中が息子にも伝わっているのかもしれない。

のびのびと育つ佐々木さんの牛。

40年続けてきたその理由を尋ねると意外な言葉が返ってきた。それは「人とのつながり」。牛が結ぶ生産者同士の付き合いの中で情報を交換し合い、励まし合いながら40年続けてきた。その情熱、愛情の結晶が今回のチャンピオン牛誕生だった。
「(消費者には)美味しく食べてもらうのはもちろん、部位ごとの美味しさをちゃんと味わいながら食べてほしい。一生勉強だね。」と照れくさそうに笑った。

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