仙台牛

仙台牛銘柄推進委員会の取り組み

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活動一覧「仙台発・大人の情報誌 りらく」に掲載されました。

宮城が誇る“仙台牛”ブランド牛に育てあげる肥育農家さんの想いとは

仙台牛銘柄推進協議会

左/今年度、生産優良農家チャンピオンの大友亨さん。
右/チャンピオンの栄誉を讃える、数々の賞状とトロフィー。

全国屈指の超高級ブランドである仙台牛。きめ細やかな霜降りと、肉汁たっぷりの柔らかさが多くの人たちに愛されています。その仙台牛を育てている肥育農家の中でも、一定の基準を満たした生産優良農家と呼ばれる農家さんは現在99名しかいません。その中で、毎年行われている仙台牛生産優良農家枝肉共進会で今年度チャンピオンに輝いたのが、鹿島台木間塚の大友亨(とおる)さんです。優良な牛を育てるためにはどのような工夫がされているのか、またその秘訣などをお伺いしてきました。

ストレスをかけない肥育を

実際にチャンピオンとなった肉の断面。脂の状態が美しく丁度よいとのこと。

鹿島台の大自然の中、大友さんの牛舎では現在55頭の牛が肥育されています。生後10ヶ月を過ぎた子牛は、肥育農家で20~24か月かけて立派な牛に育て上げられ食肉市場に出荷されます。「いかにストレスをかけずに肥育するかです。健康管理に注意することがポイントですね。」と大友さん。餌は、宮城県で主流の仙台ビーフという配合飼料と、ササニシキやひとめぼれなどの稲わらとのこと。食べさせるタイミングや量には勿論気を付けているそうですが、牛舎の中をいつもきれいな状態に保っておくことや、外の天気や気候に応じて牛舎の中の温度を調節するなど、牛にとって快適に過ごせる環境づくりをすることが優良な牛を育てるうえで一番大切なのだそうです。

牛の肥育に20年間携わっているという大友さんは、今年度の仙台牛生産優良農家共進会で、チャンピオンに満場一致で選ばれました。今年度は73頭が上場されたそうです。5年以上優良農家として認定される農家は10名程しかおらず、肥育の調子が悪いと次の年は優良農家から外されてしまいます。

仙台牛というブランドの基準とは

仙台牛は宮城県の中で飼育された黒毛和牛のうち(社)日本食肉格付協会枝肉取引規格が「歩留等級」と「肉質等級」の総合評価であるA5という最高ランク、またはそれに次ぐB5に評価されたものだけが認定されます。また、宮城県内では年間でおよそ15,000頭が食肉として出荷されていますが、仙台牛という名で出荷されるのはそのうちおよそ2~3割程度だそうです。それくらい、仙台牛というのは高級で大変貴重なお肉なのです。昭和53年に銘柄推進協議会が設立されてから、「仙台牛」というブランドを全国に自信を持って広めていこうとする動きが始まりました。松坂牛や神戸牛のように、歴史があり全国的に有名になっている肉の陰で、仙台牛はなかなかその美味しさを知ってもらうことができませんでした。しかし、BSE問題以降、「食肉の安全」という面で、信頼のおける肉のブランドとして、仙台牛は注目され始めたそうです。

左/大友さんのお父様手作りの牛舎。肥育する牛の数も年々多くなり、増設していったそう。 右上/メインの餌となる仙台ビーフ。粉砕した麦ととうもろこしで出来ている。 右下/一頭あたり、80kgもする稲藁を1年間に約25個食べるそう。

地元から広まる仙台牛の魅力

約3年の月日をかけて大事に育てられた仙台牛は、高級なために値段が高く、地元の人ですら頻繁に食する事ができないようです。「より多くの人たちにこの仙台牛の美味しさ、素晴らしさを知って頂いて、家庭の中で気軽に食べてもらいたいですね」と大友さんは感慨深げに話していました。
「食は地産地消」と叫ばれる昨今、地元宮城の肥育農家の方々の大きな愛情によって、おいしく、美しく、安全なお肉が生まれるということは我々にとって誇るべきことです。  肥育農家の方々は、仙台牛というブランドの魅力が地元宮城から広がることを日々願っています。

りらく取材・文/町田文美 撮 影/大沼英樹

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