仙台牛銘柄推進協議会では、消費者交流会でバーベキューを開催したり、食育とフードロス削減の取り組みとして、県内のフードバンクの夏祭りにも参加しています。宮城の特産品である「仙台牛」の魅力を知っていただく貴重な機会でもありますが、子どもたちの「おいしい!」の一言は生産者の大きなやりがいとなっています。
牛1頭1頭に合った飼育を認められた生産者だけが「仙台牛」を生産できます。そうした生産者が努力を重ねた結果、初の年間出荷10,000頭を実現しました。これからも互いに切磋琢磨しながら、おいしい「仙台牛・仙台黒毛和牛」の提供を通して、食を支え続けていきます。
「仙台牛」の生産の現場では、多くの女性が活躍しています。仙台牛銘柄推進協議会が主催する共進会でも、女性の肥育農家※が入賞するなど輝かしい実績をあげています。
「仙台牛」の研究や種牛の管理を行う宮城県畜産試験場や子牛を産み育てる繁殖農家でも女性が力を発揮。全国に誇る「仙台牛」のブランドを支えています。
※肥育農家とは、肉量を増やし、肉質をよくするために子牛を育てる農家のことです
県内の農業高校でも「仙台牛」が生産されており、全国の高校生が自分たちで育てた牛の肉質などを競う「和牛甲子園」でも活躍。こうした体験を通して、「仙台牛」に関わる仕事を目指す若者が増えています。
「仙台牛」を名乗れるのは厳しい基準をクリアしたA5・B5ランクの牛だけ。厳しい基準を守り続けてきたからこそ、日本一の牛肉を決める全国肉用牛枝肉※共励会にて6年連続受賞の快挙を達成できました。
※枝肉とは、食用に大きく切り分けたお肉のことです。
一流料理人に支持される「仙台牛」。おいしさの秘訣は生産者の高い志と技術、そして牛への深い愛情です。多くの方の支持が次への活力につながっています。
もっとおいしい「仙台牛」をつくるために、仙台牛指定店との連携を強め、オリジナルメニュー「せんぎゅう丼」の開発や販売促進のためのキャンペーンの実施など、地域の経済の活性化にも積極的に取り組んでいます。
稲作と兼業する生産者が多く、主食となる稲わらをたっぷりと食べさせることができます。宮城の豊かな大地で育った良質な稲わらを食べた牛の排泄物は田んぼや畑の肥料となり、まさに「循環型農業」を実現しています。
おいしい「仙台牛」をお届けするためには、健康な牛の肥育がポイント。牛が快適で穏やかに過ごせるよう、寝床を変える、蹄を丁寧にケアする、音楽を聴かせるなど、ストレスを軽減する様々なアニマルウェルフェア※に努めています。
※アニマルウェルフェアは、動物が感じるストレスを減らし、健康的な生活を送るための飼育環境づくりのことです。
若手生産者のチーム「仙台牛レボリューションズ」は、首都圏でのPRイベントや交流会など、身近で親しみやすい「仙台牛」のイメージづくりにも積極的に取り組んでいます。
「せんぎゅう丼」など飲食店とのコラボメニューの開発やスーパーマーケットでのPRキャンペーン、地元プロサッカーチームとのコラボ企画など幅広いパートナーシップを進めています。
仙台牛銘柄推進協議会では「仙台牛」の可能性を広げ、地域との新しい連携を進めるなど、地域経済の活性化につなげていきたいと考えています。