あのね仙台牛

Vol.3

親子料理教室で
仙台牛のパエリアを
作ってみた!

仙台牛の新しい魅力、発見!

仙台牛を料理するとしたら、どんなメニューを思い浮かべますか?
3月22日に開催されたJAグループ宮城「県産県消」推進協議会主催の「第3回オンライン料理教室」のテーマは、「仙台牛」を使った「パエリア」でした。この料理教室では、毎回、宮城県産の農産品や畜産物を取り上げ、食材のおいしさを引き出すレシピを提案してきました。今回は春休みということもあって、お子さんたちもたくさん参加してくれました。レシピの考案者は料理教室の講師でフードコーディネーターの伊藤豊子先生。県産品にとても詳しく、食材の持ち味を活かしたレシピ作りの達人です。
「パエリアはスペインの魚介類や野菜の旨味でごはんを炊く、日本の炊き込みご飯のような料理です。炊き込みご飯にA5ランクの仙台牛を使うのを意外に思うかもしれませんが、パエリアは、旨みたっぷりの肉汁と柔らかい肉質の両方を活かせて、作り方が簡単。親子で楽しみながら作るのにぴったりの料理です」と伊藤先生。

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仙台牛を手に料理の説明をする伊藤先生。
五感で学ぶ最高の食育

「みなさん、準備はできていますか? それじゃ、みんなで一緒に作っていきましょう!」伊藤先生の呼びかけを合図に参加者も一斉に料理をスタート。実際に仙台牛のおいしさを体験してもらおうと、事前に参加者のご家庭へ仙台牛をお届けしていました。初めて見る方も多く、立派な霜降り肉に目を丸くするお子さんの姿も見えました。
「仙台牛のおいしさは誰もが認める日本のトップクラス。本物を自分で料理して、味わうというのは素晴らしい食育体験になりますね。それではお肉を焼いていきましょう! どう? 仙台牛からいい香りの脂がたくさん出ているでしょ。おいしさが凝縮したこの脂がとても大事。これでご飯を炊いていきますよ」
香りや音、味など食材の変化を五感で楽しめる料理は、学ぶことが多い最高の食育です。
*詳しい作り方と材料はページ後半をご覧ください。

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グツグツと仙台牛の旨味が染み渡る。
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オンラインで参加してくださったみなさんも先生と一緒に調理。
生産者から「いただきます」のメッセージ

今回の料理教室には、仙台牛の生産者で、若手生産者のチーム「仙台牛レボリューションズ」の鈴木佑哉さんも出演しました。
「お届けした仙台牛、実はうちで育てた牛で、枝肉共進会でチャンピオンになった牛なんです。うちの牛を食べてくださる方々とこうやってお会いする機会はないので、今日はとても嬉しいです。食材は肉も、魚、野菜も生き物。命があります。私たちはその命をいただいて生きているので、食材を大事に、最後までおいしく食べてくださいね。私たち生産者も頑張って、おいしい仙台牛を育ててお届けしていきますので、いっぱい食べて大きくなってくださいね。今日はありがとうございました!」カメラに手を振る鈴木さんに、子どもたちも嬉しそうに笑顔を見せてくれました。作り手と会えて、直接メッセージを聞くことはとても貴重な経験です。仙台牛をグッと身近に感じてくれたことでしょう。

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完成したパエリアに舌鼓を打つ鈴木さん。
「仙台牛のパエリア」レシピ
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材料(4人分)

○ 米:2合
※米は洗わずに使います。気になる場合は無洗米をお使いください。
○ 牛肉 焼肉用:8枚(下味:塩・コショウ 少々)
○ パプリカ:1個(7~8㎜の輪切り)
○ 冷凍コーン:1/2カップ(または缶詰)
○ 玉ネギ:1/2個分(みじん切り)
○ にんにく:1片分(みじん切り)
○ 水:440cc

〈調味料〉
○ 焼肉のたれ:大さじ3
 (たれの種類によって加減してください)
○ しょうゆ:大さじ1
○ 塩:小さじ1/2
○ オリーブオイル:大さじ2
○ バター:20g
○ レモンのくし切り:4個
○ イタリアンパセリ:適宜(省いても良い)

作り方

①パプリカは7~8㎜の輪切りにする。牛肉は軽く塩・コショウをする。

②28㎝くらいのフライパンにオリーブオイル小さじ1を加えて強火にかけ、温まったら牛肉を加える。両面に軽く焼き色がついたら、一旦取り出しておく。フライパンに残った肉汁もすべて使う。

③②のフライパンに残りのオリーブオイルを加え、にんにく、玉ねぎを加えて中火で1分ほど炒める。水、調味料を加え、沸騰したら米を加えて中火で底からはがすように1分ほど軽く混ぜる。

④③にパプリカ、冷凍コーン、牛肉をきれいに並べ、ふたをして中火で4分、弱火で20分ほど火を通す。一旦ふたを取って焦げの具合を確認し、バターをちぎってのせ、そのまま20分ほど蒸らし、レモンとイタリアンパセリを添える。