食肉の豆知識

食肉がわかるQ&A

Q.肉や魚を食ベなくてもたんぱく質は十分にとれる?

植物性食品のたんぱく質はアミノ酸スコアが低いので不十分です

たんぱく質の評価は、必須アミノ酸の量とバランスで決まります。必須アミノ酸はロイシン、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、スレオニン、バリンの8種類*3。これらは体内で合成できず、食物から摂取する必要があります。たんぱく質の栄養価を示すアミノ酸スコアでは、肉や魚をはじめ、ほとんどの動物性たんぱく質( 貝類と甲殻類を除く)が8種類の必須アミノ酸を持ち、アミノ酸スコアは100となります。

一方、植物性食品のアミノ酸スコアは、「畑の肉」といわれる大豆で86、精白米65、小麦粉は44となっています。理想的な必須アミノ酸組成と比べ、大豆は含硫アミノ酸のメチオニン、精白米はリジンが足りないのです。

必須アミノ酸の量が少なかったり、バランスが悪いとたんぱく質は最も低いレベルのアミノ酸に規定されます。その点からも植物性たんぱく質ばかりでなく、肉や魚の動物性たんぱく質の摂取が必要なのです。