食肉がわかるQ&A
Q.精神の安定に必要なセロトニンは何からつくられるの?
必須アミノ酸のトリプトファンを原料として脳内でつくられます
神経細胞は長い軸索を伸ばして互いに連絡し合い、複雑なネットワークを形成しています。軸索間の連絡を担っているのが、セロトニンなどの神経伝達物質です。中でもセロトニンは精神の安定や睡眠、体温調節などに関係しており、脳内の濃度が低下するとセロトニンによる神経伝達が不調になります。その結果、うつ病や自殺が増えることがわかっています。
セロトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンを原料として、脳内でつくられる神経伝達物質の1つです。脳では、生体がストレスにさらされた際、脳細胞のセロトニンの濃度を上昇させたり濃度の低下を防いでストレスの影響をやわらげる仕組みが働いていることが、ラットの実験から明らかになっています。
トリプトファンは体内で合成することができないので、神経伝達を円滑にし、ストレスを緩和して精神の安定を保つには、トリプトファンの優れた供給源である食肉の摂取が効果的です。
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