食肉がわかるQ&A
Q.脂肪の燃焼に不可欠な物質って何?
食肉に多く含まれるカルニチンは脂肪の代謝に不可欠な物質です
カルニチンは脂肪の代謝になくてはならない物質で、主に食肉に含まれています。生物のエネルギーのもとであるATP(アデノシン三リン酸)は、脂肪の構成成分のおよそ90%を占める長鎖脂肪酸*10を材料として細胞のミトコンドリアでつくられています。
ところが長鎖脂肪酸は、単独ではミトコンドリアの中へ入っていくことができません。カルニチンと結合してはじめてミトコンドリアの中に取り込まれ、ATP をつくる材料として活用されます。カルニチンは、エネルギー源である長鎖脂肪酸がミトコンドリアの中に入るのに不可欠な切符のようなものといえます。
カルニチンは食事からの摂取のほか、体内でも合成されているため、通常不足することはありませんが、激しい運動などにより急速に減ってしまいます。カルニチンは魚介類にも含まれていますが、食品中最大の供給源は食肉です。食肉の中でも牛肉の赤身部分に特に多く含まれています。野菜などの植物性食品にはほとんど含まれていません。また、カルニチンは食事でとった脂肪や体内の余分な脂肪の分解を促し、エネルギーに変える働きがあるので、ダイエット効果も期待できると考えられています。
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